JR北海道異常放置事件に思う事
2013年 09月 24日これは「国鉄からJRになった最大の弊害」ではないでしょうか?
「日本国有鉄道時代の長い歴史を振り返ってもは起こり得なかった事故」
12のJR事業所へ分割となった現在「26年前」を思い出せば良いんです。
先日も、こんな写真を撮りながら「各機関区に保線区があった時代」を振り返りました。
駅のすぐそばに住んで居た頃に見た「朝の仕事終わりに一風呂浴びる人達の姿」
それが子供心に「何となく誇らしげな姿」に映ったもんですからネ。
「日本で起きた最悪な鉄道事故」と呼ばれた「松川事件」ってのが我が街でありました。
意図的に枕木を抜き、ボルトを緩め「蒸気機関車ごとひっくり返った」大きな事故が。
それ以外は、保線区の人達が毎日点検して「安全運転」が行われていた訳です。
ところが、国鉄からJRになり「コストカットの為の部門廃止」が行われました。
だから「収益性がある会社と無い会社の保線予算」に開きが出たんじゃねぇかと。
少なくとも「国鉄時代」に於いては、安全性が重視され「予算は赤字でもOK」
ところが、JRになってからは「赤字を出す部門は否定される存在」になりましたんで。
保線区ってぇのは、間違い無く「赤字部門」ですが「保険」って考えられねぇんでしょうか?
JR北海道は確かにJR東日本と比べりゃ「可也の赤字会社」ってぇのは解ってます。
でも「任意保険をかけ忘れた車に乗る様な物」との認識が無ければ、残念な話ですねぇ。
山形新幹線が走る、奥羽線で月に何度か見掛ける「夜の保線区列車」
そんな光景が「JR北海道ではほとんど無かった」とは、実に残念な話であります。
脱線現場担当部署が最多=レール異常の放置23件―国交省、特別監査実施
時事通信 9月23日(月)17時30分配信
JR函館線で起きた貨物列車脱線事故に関連し、JR北海道がレールの高さや幅の異常97カ所を放置していた問題で、国土交通省は23日も、札幌市の同社本社や札幌保線管理室に対する特別保安監査を行った。
保線管理室はレールの保守管理などを担う現場部門で、道内を44に区分して設置しているが、同社によると、脱線事故現場を管轄する大沼保線管理室(七飯町)の担当区間で、道内最多の23カ所の異常が放置されていた。
同省は21日以降、本社や函館支社、大沼保線管理室の監査を行い、担当者から聞き取りをしたり、レールの検査記録を確認したりした。監査は23日までの予定だったが、多数の異常放置が発覚したことから期間を27日まで延長し、職員も9人に増やした。
今後、車両や電気設備などの管理状況も含め、異常が放置された背景を総合的に調査。結果を分析し、事業改善命令などを視野に対応を検討する。
by yusa-ozisan
| 2013-09-24 12:00
| 経済の解釈
|
Comments(2)
そうですね
「国鉄」が「JR」になってもう26年になるんですな。
今の若い人は「国鉄」を知らないのですな。
あの頃は
「民営化すればすべてが解決する」ように
言われてましたが
やっぱり「弊害」もあるんですな。
「国鉄」が「JR」になってもう26年になるんですな。
今の若い人は「国鉄」を知らないのですな。
あの頃は
「民営化すればすべてが解決する」ように
言われてましたが
やっぱり「弊害」もあるんですな。
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yusa-ozisan at 2013-09-25 01:18
くじらいだー@さん
日本専売公社は「毒餃子」を結果的に作ってしまいました。
電電公社は「携帯依存症」を結果的に作ってしまいました。
そこに「営利追求の民営化の怖さ」を感じました。
さて ・・・ 「郵政省」は?
日本専売公社は「毒餃子」を結果的に作ってしまいました。
電電公社は「携帯依存症」を結果的に作ってしまいました。
そこに「営利追求の民営化の怖さ」を感じました。
さて ・・・ 「郵政省」は?