片倉工業と富岡製糸場
2014年 04月 28日
富岡製糸場の良好な保存は「片倉工業の努力の賜物」
世界遺産登録となった富岡製糸場の背景に、そんな話がある事を聞いた事があります。
昭和62年の閉鎖後、一般向けの公開せずに「貸さない・売らない・壊さない」を貫いた。
その一番の理由は「富岡製糸場を私しない」と言う心意気があっての話だそうですねぇ。
心意気が街中に伝われば「こんなに固定資産税や維持費が掛かってる」って話も伝わります。
「ならば片倉さんだけに銭を負担させちゃ悪い」って話になり、公共的維持の運動が起きます。
公共的維持の風が吹く理由はたった一つ「私しない意気込み」で維持して来たからでしょう。
私しない(自己利益を得ない)だけじゃ無く「莫大な銭を掛けた建物を無償で譲渡」って話。
富岡市に寄贈される際「土地代金だけはもらった」って話ですが、これは当然在るべき事。
方針通り「私しなかったから」公共への譲渡は「手塩にかけた建物部分だけは無償」の話。
「昭和62年から平成16年・譲渡までの時間と伴う老朽化」を考えても、偉大な功績ですヨ。
企業広告の為に「財団」「美術館」を作った大手企業の「譲渡劇」ってのをよく耳にします。
そんな現実を垣間見ると、現在日本にある大手企業の「私ぶり」にゃ、苦笑いしちまいます。
最も「我が国の寄付概念=広告宣伝費~儲けの材料」になってますんで、仕方ねぇんですネ。
更に「寄付するくらいなら俺達の給料を上げろ」とか否定するヤカラも多いんで、ナントモ。
だから、報道機関は「世界遺産指定」を主的に取り上げず「指定された背景」を語らなきゃ。
「何故世界遺産に指定された箇所が汚されるのか?」 それは、価値を知らん馬鹿が居るから。
流行り物を追いかけるように「世界遺産万歳」って言ってる場合じゃねぇって事なんですヨ!
報道が「私しなかったから富岡製糸場が世界遺産になった事」を、広く語らん理由はひとつ。
それは・・・報道に載る多くの話が「何処かで私しているから」って事でしかありませんやネ!
昭栄製糸の歴史・・・紐解いてみっかい?