半沢直樹は「ブラック社員」
2013年 09月 09日あんだけ居残りして「残業手当」を貰ってんでしょうか?
多分「ストーリーの格好良さ」だけを見て、誰も気付かねぇでしょう。
「深夜残業の連続」「休日出勤と行外折衝の調査業務」等々。
次長ゆえに「役付手当をもらってるから対象外かも」って事を。
夢を壊す様な話で ・・・ すんません。
二番目に勤務してた会計事務所を辞めた理由が「売掛金回収の損失補填でモメた事」でした。
様々な回収対策資料を作っても「残業手当は無し」ってだけじゃなく「売掛金の弁償」まで。
現在の様に「労働者が守られてる時代」ではなく「辞める事が抗議行動だった時代」の話です。
なんかねぇ、半沢直樹も「似た様な処遇環境にあるんじゃ?」って感じがして見てたんです。
勤務時間、しかも「10分刻みの残業請求は当たり前」って時代になりました。
しかし、ある程度の椅子に座ると「利益を齎す仕事か?」って余計な事を考える様に。
その結果、中間管理職の多くが「部下に回せない残業をして」手当を返上する訳です。
それでも、世の中は「家に帰らない・仕事が趣味のブラック社員」と表現する訳ですよネ。
半沢直樹が部下を帰し「独りで資料作りをしている姿」を見て、胸が痛みましたんで。
夜も寝ないで仕事をする場面が多々ある「半沢直樹」が「格好良さ」に映ってんでしょうか?
現実の金融機関じゃ「残業手当ばかり嵩むからカットだよ」って言われますから。
3年程経理部に居た「某ハウスメーカー」でも、社長直々にこんな事を言われた記憶が。
「営業であげた利益を食潰す様な、無駄な残業手当を経理が請求するな。」
それが例え「急な資金繰りの為の資料作り」であっても、休日出勤さえ出なかった事に抗議してクビになりましたがネ。
「下剋上の為に手当をもらわず残業」 それが美しく見えるか見えないかは「捉える感性の違い」
サラリーマンヒーローは「文句を垂れるだけじゃなく無報酬でも会社を変える人」が原則。
だから「易々とブラック社員って言うな」と、給料泥棒を擁護する方々に言いたいんです。
世の中にゃ、よーく目を凝らすと「目立たない半沢直樹みてぇな人」って結構居るんですよね。
使い方を間違えた、残業手当をもらいながら「倍返しだ」って馬鹿も居るんで「お前は違うぞ」って話でもあります。
特に「中小企業」には
「リトル半沢直樹」が結構います。
をぢさん的立場だとどうしても
「アホバカ労働者様」ばかり目に付くようですが
皆が皆、そうではないと言うことだけは
忘れないでくださいな・・・