「待機児童ゼロ」の弊害
2017年 03月 28日
「わんずまざー保育園閉園」
兵庫・姫路市で不正行為により問題となったこども園が閉鎖するそうです。
「正規の園児以外に、保護者と直接契約した園児を受け入れていた。」
理由の一つを聞き「そうでもしないとゼロにならんもんな」って思います。
待機児童ゼロを誇示する行政区域を調査すれば、同じ事例が出ますヨ♪

公費を水増しした理由は「不足人件費補填の為已む無く」じゃないかと。
安い給料に不満を感じた従業員がチクったのが問題のきっかけですから。
お役所側の給与補助支給率が毎年減らされているゆえに思うんですよネ。
都合の悪い事は・・・世の中に伝わってませんが。
保育園の予算組を今年も手伝いましたが、人件費は辛く厳しいものに。
厚労省通達で「役職付きや長期勤務者へのベア指示」が出ましたんで。
最大「125%アップ」平均「110%アップ」年間600万の増額予算に。
25人の職員に対してですから、どれだけ凄いか解ると思います。
通常のベアが賞与月加算の16ヶ月でも1万円を超える事がありますか?
補助収入予算を毎年減額し続けている分際で「給料は増やせ」の通達。
今後、弱小の保育園が誤魔化し水増しをやらざるを得なくなりますヨ!
姫路の話に戻りますが、確かに公費請求の水増しは「悪」です。
そして「残食率40%だから量を減らして良い」って話も通じません。
更に「雇用契約書の交わし方に下手を打った」それも間違いない話。
しかし・・・姫路の責任者は、可也追い込まれてたんじゃないかと。
「貧すれば鈍する」を絵に描いたような話ですからねぇ。
だから「やっていけない廃業」は、此処だけに止まらないのでは?
厚労省通達で人件費増額を指示すれば「社会保険と退職金負担増」
安く預けたいと望むのも結構ですが、収支バランスが滅茶苦茶に。
何処の事業所も「赤字になるなら廃業」って思うでしょ?
現状の厚労省指針は「保育園が赤字になろうと知るか」って感じ。
しかし「増やさなければクレーマーから文句が出る」と増設体制。
増設しても廃業が上回れば「待機児童ゼロ」は夢のまた夢ですヨ。
それでも、経済音痴が「保育園を増やせ」と騒ぎ続けるでしょう。
正直な話・・・後ろから殴ってやりたい気持ちでいっぱいです。


